年中行事
1月1日
修正会(しゅしょうえ)
「修正」とは過ちを改めて正しきを修めることで、念頭にあたり去り行く年の反省をするとともに、来るべき年の決意をする年頭の法会です。
世の中の平和や人々の繁栄、仏教の興隆などを祈って行われており、宝仙寺では年頭の御法楽、檀信徒の皆様のご繁栄を祈願する大護摩供が行われます。
午前0時 御法楽(本堂)
午前11時 元旦大護摩供(本堂前庭)
※護摩供参加の皆様には金剛智水(こんごうちすい)・御供物を呈上致します。
2月初旬
節分会(せつぶんえ)
「立春の前日に「鬼は外、福は内」と言いながら豆をまき、諸厄を払い福を招くための行事です。
真言宗では、(1)災厄を逃れて安全に生活する「息災(そくさい)」、(2)福徳を増進させ生活を豊かにする「増厄(そうやく)」、(3)健康を保ち長生きする「延命(えんめい)」を祈願して護摩を焚きます。
宝仙寺では檀信徒の皆様のご繁栄を祈願して柴燈(さいとう)護摩供を厳修致します。
午後3時半 僧兵行列出発
午後4時 柴燈大護摩供(本堂前庭)
※護摩供参加の皆様には金剛智水(こんごうちすい)を呈上致します。
午後4時半(予定) 豆まき(三重塔前)
2月15日
涅槃会(ねはんえ)
お釈迦様が、クシナガラ城に近いバッティ河のほとりで、「この世で変わらないものは何も無い。皆、怠らず法をよりどころとして精進しなさい」そのお言葉を最後に2月15日、偉大な80年のご生涯をとげられた日です。その日を仏教徒の重要な日として、寺院では、お釈迦様が涅槃に入られた様子を描いた掛け軸(涅槃図)を掛け法要を行います。
涅槃図の中には、お釈迦様を囲んで弟子達と共に鳥や獣等の動物達も一緒に、お釈迦様の入滅を悲しんでいる様子が描かれています。これは、人間だけでなく、この世に生を受けたもの全ての命の価値は同じであるということを表しています。
3月中旬
春彼岸(はるひがん)
彼岸とは「到彼岸」からきた言葉で、「迷いの世界(此岸(しがん)から悟りの世界(彼岸)に到る)」という意味をもっています。
先祖を偲び、自分が今ある事を先祖に感謝し、供養するとともに、自らも彼岸へ到るよう精進する期間といえます。
宝仙寺では中日に檀信徒皆様のご先祖様の供養のため、彼岸の法要を行います。
中日午前11時:春彼岸会法要(本堂)
※彼岸中にはご先祖様のお墓へご参詣下さい。
3月21日
弘法大師正御影供(こうぼうだいししょうみえく)
弘法大師・空海が高野山奥の院に御入定(ごにゅうじょう)された日(旧暦の3月21日)に、その遺徳に対し感謝の気持ちを込めて供養することを「正御影供」(しょうみえく)と言います。お大師様は今でも御入定されたまま高野山奥の院にいらっしゃいます。
「南無大師遍照金剛」と唱えれば「いつでも貴方と共にある」というお大師様のお言葉により、四国八十八ヶ所のお遍路さんは同行二人(お大師様と共に)と書かれた笈摺(おいずる)(装束)を身につけて巡拝しています。
また、私たち(衆生)を永遠に救済しつづけるという強い思いを遺し御入定されたお大師様の思いとともに、日々修行に精進できているだろうか、自身の信仰の在り方(原点)を見つめ直すための日でもあります。
4月8日
花まつり 釈尊誕生会(しゃくそんたんじょうえ)
お釈迦さまの誕生した日を記念して、お祝いする行事です。「花御堂(はなみどう)にお祀りした誕生仏に甘茶を注いでお祝いするため、一般には「花まつり」と呼ばれています。「仏生会(ぶっしょうえ)」「潅仏会(かんぶつえ)」ともいい、釈尊の三大法会の一つです。
花御堂 (期間中、花御堂を本堂前にお祀りしています。)
5月5日
専誉僧正恩徳会(せんにょそうじょうおんとくえ)
専誉僧正は戦国時代の僧侶で、根来寺で修行・勉学に励み、のち長谷寺へと招かれ、長谷寺の興隆と真言密教の振興に尽力し、豊山派の基礎を作られました。
恩徳会は、専誉僧正の入寂された5月5日に、その業績をたたえ御恩に報いるために行われる法会です。
6月5日/17日
弘法大師誕生会(こうぼうだいしたんじょうえ)/興教大師誕生会(こうぎょうだいしたんじょうえ)
真言宗の宗祖弘法大師空海上人の誕生(6月15日)と、中興祖興教大師覚鑁(かくばん)上人の誕生(6月17日)を祝う法会です。宝仙寺では6月15日に、両大師の御影(みえ)(肖像画)を掲げて、併せて行います。
7月第1日曜日
大施餓鬼会(だいせがきえ)
餓鬼に飲食(おんじき)を施し供養するための法会で、お釈迦様の弟子の阿難尊者(あなんそんじゃ)が餓鬼に食を施したことによって功徳を得たという話に由来します。
餓鬼に施した功徳は、皆様のご先祖様や無縁仏様など三界萬霊(さんかいばんれい)全ての精霊(しょうりょう)に行きわたり、めぐりめぐって今生きる我々の幸福へとつながってゆくのです。
宝仙寺では、檀信徒の皆様のご先祖様をはじめ三界萬霊の供養のために施餓鬼の法要を行います。
7月13~16日
盂蘭盆会(うらぼんえ)
祖先の霊を家に迎えて供養し、その功徳により苦を除いて再び浄土へとお送りする行事です。お釈迦様の弟子である目連尊者(もくれんそんじゃ)が、餓鬼道におちて苦しむ母親のために盛大な供養を行い、その功徳によって母親を救済したという話に由来しています。
お盆中には精霊棚(しょうりょうだな)を作ってお祀りしていただき、僧侶が読経致します。この時、精霊棚の前で読経するので、お盆に檀家皆さんのお宅を廻って読経することを「棚経(たなぎょう)」と呼んでいます。
また、地域によっては8月にお盆を迎える所もあります。
9月中旬
秋彼岸(あきひがん)
秋彼岸は秋分の日を中日とする前後三日間の合計七日間で、この間が春彼岸同様、仏教の教えを実践する仏教週間ともいうべき期間です。先祖を偲び、先祖に感謝し、お墓参りをしてご供養して下さい。
宝仙寺では春彼岸同様に、中日に檀信徒皆様のご先祖様の供養のため、彼岸の法要を行います。
中日午前11時:秋彼岸会法要(本堂)
※彼岸中にはご先祖様のお墓へご参詣下さい。
12月8日
釈尊成道会(しゃくそんじょうどうえ)
お釈迦様が悟りを開き、仏陀となられた日を記念して行われる法会です。お釈迦様は35歳の12月8日の朝に、菩提樹の下に座して沈思瞑想し悟りを得られました。このことを「成道」というためこの名があります。釈尊の三大法会の一つです。
12月12日
興教大師陀羅尼会(こうぎょうだいしだらにえ)
12月12日は興教大師覚鑁上人の忌日で、その業績をたたえ、御恩に報いるために行う法会です。「仏頂尊勝陀羅尼(ぶっちょうそんしょうだらに)」という陀羅尼を読誦するのでこの名があります。