御府内八十八ヶ所第十二番札所、関東三十六不動霊場第十五番札所

宝仙寺について

2021年7月:ご挨拶

2021年07月01日

 毎日毎日どのニュースを見ても新型コロナウイルスの事ばかりで、世界中が振り回されています。ワクチンの接種が徐々に進んできましたので、一筋の光が見え始めてきました。このまま良い方向に進んで欲しいと期待しています。

 世の中コロナウイルスの影響の困った話ばかりですが、ゴルフの世界では、今年男子では松山選手が“マスターズゴルフ”で優勝し、女子は“全米女子オープンゴルフ”で笹生選手が優勝しました。しかも笹生・畑岡の日本人同士のプレーオフの結果です。ゴルフファンとしてはとても嬉しいニュースです。スポーツ・芸術等は世の中を明るくする大切なものだと考えます。コロナウイルスの大きな問題が有りますが、今回の東京オリンピックがこのような状況の中世界に明るいニュースを提供できたら素晴らしい事です。

 先代住職が会ったある会社の社長さんが、私は親から何も貰わなかったがここまで自分が努力をして会社を造った、何も貰わなかったけれど、とさかんに自慢するので、その仕事が出来る体は誰から貰ったのですかと言ったら、その人は何も言わなくなってしまったという話をよくしていました。あたりまえのことですが、両親そしてその先のご先祖様がいらっしゃらなかったら私達は存在していません。
私達は、周りの人たち・環境など色々な力をもらうことによって生きています。
先日新聞に、亡くなった吉本新喜劇のチャーリー浜さんの得意のギャグに「君たちがいて僕がいる」というのが有るが、これは仏教のおしえに繋がるのではないかと書いてありました。 私達は意識しないで“お蔭さまで”と使っていますが、この他にもたくさんの仏教的な考え方が日本の文化に影響を与えています。
弘法大師さまを含め各お祖師様方などが広めた仏教の教えが、現在我々が使っている日本語であり日本文化に含まれています。
日本人は宗教を意識していない人が多くなりましたが、見えないところで日本語であり日本文化・日本的な考え方には仏教が影響していると考えています。

令和3年 7月

宝仙寺住職 富田 道生

7月