御府内八十八ヶ所第十二番札所、関東三十六不動霊場第十五番札所

宝仙寺について

2006年03月:ご挨拶

2006年03月

 昨年12月より今年にかけてこの冬は大変厳しい寒さでした。宝仙寺の梅も開花が遅れておりましたが、2月半ば頃よりようやく開花してまいりました。冬が厳しかった分その時期から寒さがずいぶん楽になったような気がしております。

 今年も早いものでもう3月に入りお彼岸がすぐにやってまいります。
 今年の桜の開花は例年より早まるという予想が出ております。4月8日の「お花祭り」の頃、満開の時期とちょうど重なると良いと期待しております。ぜひ当日灌仏(お釈迦様に甘茶を灌ぐこと)にお出かけ下さい。

 お釈迦様はこの世界の、人間も動物・植物等すべての命の価値は同じであると説かれました。どの命も同じように大事にしなければなりません。ところが最近の様子を見るとこの命は切り捨ててよい、この命は切り捨ててはいけないというような間違った考えを持つ人がいるようです。そのため命を軽視した様々な信じられないような事件が起こってしまっているように感じます。まことに憂うべきことだと思います。もう一度お釈迦様の言葉を重く受け止めなければならないと感じます。

平成18年3月吉日
明王山宝仙寺 住職 富田道生